稲生物怪録とは、三次藩藩士の稲生平太郎(当時16)が体験した怪異のお話です。
比熊山にのぼり頂上の「祟り岩」に印をつけてくるという肝試しのあと、
平太郎の屋敷に30日間にわたってさまざまな怪異が襲いかかります。
比熊山は実在する山で、今でも登ることができます。
比熊山への道
比熊山。
標高331m。こんもりと丸くて可愛い形ですね。
このくらいなら登山経験のないわたしでも登れそう。
案内板がありました。
平太郎かわいい。
道を確認して、登山開始です。
行く手をふさぐ倒木。
実はこの前夜、猛烈な嵐がふきあれていました。
本当に登って大丈夫なのか、不安がよぎります。
うん、あれ?なんか変だ
地図がちょっぴり苦手なわたし。とりあえず登山口がみつかりません・・・
本当に登って大丈夫なのか、不安が(ry
うろうろいったりきたりしているうちに、ようやく道標を発見!
なんか投げやりだなーw
しばらく進んだら、ちゃんとした看板がありました。
ほっ
比熊山登山
山道はそれほど急なところはなく、ふつうのスニーカーでしたが問題ありません。
古そうなもの、比較的新しそうなもの。
お地蔵様があちこちにたくさんいらっしゃいます。
お天気があまりよくなかったせいもあり、昼間なのに薄暗く、雰囲気満点です。
手作り感あふれるレリーフがところどころに設置されていて、不安な気持ちを和ませてくれます。
昨日の嵐のためでしょうか、木が根こそぎ倒れています。
さらに進むと、
行く手をふさぐおおきな倒木。
慎重に木の間をくぐっていきます。
お地蔵様まで倒れてしまっています。
わたしの力ではどうすることもできませんので、手を合わせてご挨拶をして通過しました。
急な勾配はありませんが、障害物が多くけっこう体力を消耗します。
地蔵、苔、野の花。
うつくしい。
穴。ナニかいそうですね~。覗き込む勇気はありませんでした。
そしてついに山頂付近に到達!
出たっ、なげやり看板第二弾。
こういうのって、なんか愛しいよね。
さて、ついに祟り岩に到着です~!
祟り岩
この岩から、怪異がはじまります。
(この案内板では「たたり石」となっていますね)
この岩は「神籠石」、神様が宿る石として崇拝され
転じて触るとたたりがあると言い伝えられてきた。
この祟り岩。
案内板には、たたりがあるとしか書かれていませんが、
一説によると…
見たら吐血
触れたら即死
だそうです!まじか!!
案内板に書いておいてくれよ、って思ったけど、
祟り岩目の前にあるのに「見たら吐血」とか書けないよねw
というわけで、祟り岩の写真を載せますが、自己責任で閲覧をお願いいたします。
吐血しても当ブログは一切の責任を負いませんっ
それではご覧いただこう
こ れ が 祟 り 岩 だ
ずばばーーーん
横から!
腰の高さほどの岩です。いい質感ですね。
平太郎が夜中にひとりでここまで来たのだと思うと、ここからめくるめく怪異が始まったのかと思うと、怖いながらもわくわくしちゃいます。
この岩にちょっかいを出したら、家中に妖怪が・・・
幸い、吐血する気配もありません。
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ええーーーーーいっ
ぺたっ
!!
ガマンできませんでしたw
どうやら即死は免れたようです。ほっ
さてさて、今夜から妖怪と同棲生活スタートですかね!
山頂から三次市街をのぞむ
この夜。
サンタクロースを待つ子供のごとくベッドの中でうきうきしていたわたしですが、残念ながら妖怪には会えませんでした。
ビジネスホテルじゃだめだったらしい。